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6月, 2017の投稿を表示しています

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大学体育実技の鍵は「女子」

高校でもそうなのかもしれませんが,大学における「体育実技」がより良い学びの場となるか否かの 鍵をにぎっているのは女子学生 です. 言い換えれば,女子学生をどのように導くかが,その授業の質を決めると言っても過言ではありません. いえ,むしろ これは体育とか授業とかに限らず,社会全体にも言える のかもしれないのです. 大学の体育実技系の授業は,たいてい男女混合クラス,しかも履修条件は自由ですので「男女比」といったバランスは考慮されることはありません. 私はこれまで,本務校と非常勤を合わせて7つの大学で「体育」「スポーツ実技」の授業をやってきましたが,いずれもそんな感じです. そして,これらの経験から言えるのは, ある性質をもった女子学生にきちんと対処しなければ,そこでの授業は「体育」としての価値が危うくなる ということです. この話をするには,まず私にとっての「大学体育の意義」が大事になります. 詳細は過去記事に譲りますが,要点をまとめれば以下の通り. (1)バカはまともにスポーツに取り組めません.故にスポーツを学ぶ必要があります.しかし,これは運動能力や競技スキルが高いこととは関係ありません. (2)きちんと「スポーツできる」ようにするのが体育の意義です.しかし,これは「スポーツが上手くなる」のとは違います. (3)「スポーツできる」ようになってこそ,ヒトは人間になれます.スポーツできることが人間の条件です. (4)自身がスポーツを楽しむためには,まず周囲の者達が楽しめる状況になければなりません.これは仕事も人生も近所付き合いも一緒です.それに気づかせることが体育の授業を受けさせる目的です. その過去記事 ■ 大学における体育授業の意義 ■ 大学における体育授業の意義2 ■ 大学における体育授業の意義3 危ない大学こそ体育が大事 口で言うのは簡単ですし,「言われなくても分かってるよ」という人もいましょうが,実際にこれをやれる人は少ないのです. 口では良いこと言ってても,実際の行動が伴わない人は多いですよね.スポーツや体育の場面では,そういう状況が頻繁に現れます. 体育,すなわち「身体教育」とは,そういう領域を扱う教育なのです. 私の大学生に対する授業展開は,出来る限り「ウォームアップ」や「練習」や「ゲーム進行」などを学生

「熱意ある社員」6%のみ:大学も一緒

少し前,こんなニュースが出ていました. ■「 熱意ある社員」6%のみ 日本132位、米ギャラップ調査 (日本経済新聞:2017年5月26日) 世論調査や人材コンサルティングを手掛ける米ギャラップが世界各国の企業を対象に実施した従業員のエンゲージメント(仕事への熱意度)調査によると、日本は「熱意あふれる社員」の割合が6%しかないことが分かった。米国の32%と比べて大幅に低く、調査した139カ国中132位と最下位クラスだった。 (中略) ――日本ではなぜこれほど「熱意あふれる社員」の割合が低いのですか。 (ギャラップ社 クリフトンCEO談)「日本は1960~80年代に非常によい経営をしていた。コマンド&コントロール(指令と管理)という手法で他の国もこれを模倣していた。問題は(1980~2000年ごろに生まれた)ミレニアル世代が求めていることが全く違うことだ。ミレニアル世代は自分の成長に非常に重きを置いている」  「それ以上に問題なのは『不満をまき散らしている無気力な社員』の割合が24%と高いこと。彼らは社員として価値が低いだけでなく周りに悪影響を及ぼす。事故や製品の欠陥、顧客の喪失など会社にとって何か問題が起きる場合、多くはそういう人が関与している」(日本経済新聞:2017年5月26日) つまり,どうやら日本人のステレオタイプである「猛烈サラリーマン」は過去のものになっているとのことです. 「1980〜2000年頃に生まれた世代(ミレニアル世代)」というのに私も該当しますが,この世代が「自分の成長に非常に重きを置いている」というのはよく分かります.そういう人が多いのは実感できます. どうしてそう “実感” できるのかと言うと,仕事へのモチベーションが「自分の成長」にしか見出だせないからです. 逆に言えば,会社のためとか,熱意を持って仕事をすることに価値がないのです. もっと言えば,この「自分の成長」というのは決して「職業能力」を指すわけではないということ.それには,プライベートを充実させるスキルの成長も含まれるであろうことが察せられます. 事実,この世代は「仕事よりもプライベートを充実させたい」という調査結果が出ています. ■ 20代の仕事に対する意識調査 (転職エージェント評判.com) 本件について,こんなブログ記事も出ていました.

グローバルとイノベーションを蒸し返す

蒸し返すように書いていますが,今回はグローバルとイノベーションのことです. 詳しい話は過去記事で散々やっているので,今日は愚痴っぽくなります. 教育関係にご興味のない人は,昨今の大学が「スーパーグローバル大学」に取り組んでいたり,高校が「スーパーサイエンスハイスクール」だけでは飽き足らず,「スーパーグローバルハイスクール」に取り組んでいることもご存知ないかと思います. なお,これらはいずれも日本の教育界での話です. ちなみに,最近は「イノベーション」に熱心です. 私たちにとって身近なのは,スーパーグローバル大学です. ですがこのスーパーグローバル大学,結局のところ尻切れトンボな飛行を続けております. はっきり言って迷惑なんです. さて,そんなスーパーグローバル大学も,今年度は中間評価の年. ■ スーパーグローバル大学創成支援事業(中間評価概要) (日本学術振興会) 各大学,どんな言い訳を用意してくるのか楽しみですね. 対する評価委員も,どんなお茶の濁し方をするのか注目です. 今回,中身についての細かい話をしたいのではありません.それらについては過去記事をどうぞ. 今日は,そもそもの話.もっと単純な話. 「スーパーグローバル大学」 文部科学省の役人の中に,誰か止める奴はいなかったのか? という話です. 「スーパーグローバル」ですよ.スーパーグローバル. どこのバカがこんな名称でゴーサインを出したのか? 小一時間問い詰めたい. 明らかにキチガイじみた名称ですが,これは私の感覚でしかありません. 私は英語圏のネイティブではありませんので,本件についてネイティブの人に聞いたことがあります.「スーパーグローバル大学っていう名称,どう思いますか?」って. 同僚の英語圏のネイティブである先生は,「意味不明」と仰られていました. この違和感について話をしてみますに,じゃあ,この英語の違和感を日本語で表してみたらだったらどんな感じなのか? ということで,いろいろディスカッションした上で出たものがこちら. 文科省版:あなたの英語,ネイティブにはこう聞こえます. 「スーパーグローバル大学 = 大盛り国際教育」 バカですね.シュールかもしれない. ちなみに,このネイティブ教員はユーモアのセンスが強い人なので,そのへんは差し

ダイエット用晩酌術:野沢菜漬けにチーズ,これ最強

誤解無きよう. これは宣伝用の記事ではありません. 私のアルコール論シリーズ,第?弾です. よく覚えていないんですけど,過去記事を探して最後にまとめておきます. 私はよく晩酌をするのですが,晩飯をなるべく控えるようにしています. その代わりに,酒に合うツマミの質を上げて「少数精鋭」で楽しむようにしています. お陰様で10年以上,体重・体脂肪率をキープしています. こんなことができるのも独り身だからです. 嫁さんをもらっている人からは,好き勝手出来ないことの嘆きをよく聞きます. 世の「お父さん」が肥満に悩んでいる原因の “約半分” は,彼に嫁がいて,その嫁が飯を出すからです.出されたからには食べねばならないという義務がある.それが肥満を招きます. 私のように好き勝手していれば肥満になることはありません. 私が晩酌をする際の,最強のコンビネーションが, 「野沢菜漬け」 + 「チーズ」 です. 野沢菜漬けにはこだわりがあります. これです↓   スキー実習や練習などで長野県に出向いた際には,自分用として必ず買って帰るお土産です. Amazonでも売ってるのかなぁって思って探したら,ありました. 最近は専ら通販で購入しています. スーパーで売ってる野沢菜漬けとは雲泥の差です. これ以外にも美味しくて手に入りやすい野沢菜漬けがあったら教えてほしいのですが,私はまだこれ以外を知りません. 実家に紹介したらやっぱり好評だったので,近年では「母の日」も「父の日」もこれを送ることにしています.さっき父の日用として購入したところでもあります. なお,この商品のAmazonでの在庫数が少ないのは,私がいつも購入しているからです.すみませんね. 食べ方は至って簡単. 袋から取り出し,3〜4センチの長さに切って,お酒と一緒に食べるだけです. 私としては,これだけで晩飯はOKです. 故に太りません. 塩分の取り過ぎになっているのではないかと思いますが,この数年間は大丈夫そうです. なお,この野沢菜漬けと一緒に食べると良いのが,チーズです. チーズといっても,私には特段のこだわりがあるわけじゃなく,こんなのでOKです↓ あらかじめ切れてるのが便利ですね. この安物チーズ単品でお酒を飲む気にはなりませんが,

幼女に興味はないですよ

先日の夕方のこと. 自宅アパートに帰るため,この近くの一軒家の前を通ったら幼い女の子が玄関のドアを何度も叩いているんです.年齢は5歳くらいでしょうか.「叩いている」というより殴りつけるような感じでした. しばらくして私は,ラーメンでも食べに行こうかと思いたち,アパートを出ます. で,その家の前を通ると,女の子はまだドアの前にいて,三角座りでしょんぼりしているのです. この季節ですから,夕方とは言えまだ空は明るいし人通りも多い.だからそんなに気にも止めていなかったんです. その後30分くらいでしょうか,私がラーメンを食べて戻ってきても,その子はまだドアの前にいる. どうやら完全に泣き顔で,私以外にも道行く人を泣きながら見つめています. 「きっと躾かなにかで,親に叱られて外に出されているのだろう」 私にもそんな体験がありますから,そんなもんだと思いつつも,やっぱり時間が時間. それに住宅地とは言え,否,住宅地だからこそ安全性に疑問が残る. さっきまで明るかった空も急に暗くなっていますし,最初に見つけた時からだいぶ経っています. とは言え,ここでもスルー. アパートに戻りました. さらに30分ほど経って,やっぱり気になったので「私はこれからコンビニに飲み物を買いに行くんだ」という理由を自分につけて外出. そしたら,やっぱりまだいる. 「家にお父さんやお母さんはいるの?」と聞くと,泣きながら頷く女の子. 柄にもないことをしてるな,俺は.と自分一人で恥ずかしくなるも,ひとまず中に誰かいるのか知るため玄関のドアをノック. すると,ドアが開き,似たような年齢の男の子が顔を出してきて,不思議そうに私を見つめます.そして女の子に「なんで入ってくるんだよぉ!」と文句をつけながら両肩をつかんで追い出そうとしつつ,「ねぇ!誰か来たよう!」って家の奥のほうに向かって声をかけるんです. 返事はないものの,テレビの音がするし,人のいる気配がする. そうするうち,女の子は泣きつつ怒りながら,男の子の腕を払い除けて家に入っていきました. う〜ん・・,事情がよく分かりませんな. この子の親に私がここに来た事情を話すのも面倒だし,このまま退散しようということでコンビニにGo. そうです,私はコンビニに飲み物を買いに出てきたはずだったので.早く

テロと大学の海外研修プログラム

以前もそんな記事を書いたことがあったかと思いますが,最近またテロが頻発するようになってきたので,もう一度書いてみます. グローバリズム推しが激しい昨今の文部科学省は,大学に「海外研修プログラム」を充実させることを要求しています. “海外研修” という響きが好きな教員,そして学生・保護者もたくさんいるので,ある意味でウィン・ウィンなものとして捉えている人もいるようです. ところが,ここにきて国際的なテロ事件が頻発するようになってきたので,何かあった時に大学がどこまで責任をとるのか喧しくなってきました. 大学側がどこまでサポートできるのか? とか,危険を予測できるのか? とか,発生した際に大学側が学生をどこまで守れるのか? といった話です. 結論的には,海外研修中や留学中の学生がテロに巻き込まれたところで,それは大学ではどうしようもありません. 日本という「国」ですら手をこまねいて何もしないのに,テロ対策なんぞ大学ができるわけないでしょう. そもそも,テロリストの立場としては「まさかここで起きるとは!」と思わせるところにその活動の意義があります. そういった恐怖(テロル)によって,混乱を引き起こすことが目的です. だから「予測」することなどできません.ましてや大学ができることなんてしれている. もっと言えば,海外研修や留学こそが,そういった「テロの危険性」をかいくぐって行くところに意義があるとも言えます. 以前,これと似たような状況である「登山」について記事を書いています. ■ 井戸端スポーツ会議 part 43「小林秀雄が語るスポーツの精神」 ■ 井戸端スポーツ会議 part 44「スポーツの精神が大切なわけ」 こういった国際的に不安定な状況がニュースになってくると,学生の海外研修や留学でも犠牲者が出るものです.それに対し, 「危ない国に行く奴が悪い」「危ない地域に行かせた大学に責任がある」 ということになって,だったら, 「そういったところには,最初から行かせなければいい」 という話になりやすい. 今,大学に突きつけられている悩みは,まさにこれです. たしかに私個人としては,こうした状況下では「海外研修には行かない」という選択をするかもしれませんが,でも,そうした危険を承知で海外研修や留学に行く他者を批判しよ

学生との飲み会に関するお金のこと

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前回もアルコールの話しでしたので,今回もそんな話です. このたび,学生との飲み会を企画しています. 教員になってからというもの,どこに赴任しようと毎年あることです. 過去記事にこんなのがあります. ■ 誕生日会 ところで,学生との飲み会で教員がいくら払うのか? という話題になったことがあります.ちょっと興味深い話ではないでしょうか. いろいろな先生方は, 「私は完全割り勘だよ」 「1万円です」 「2万円が最大かなぁ」 などと仰られていたんで,私は思わず「はい,僕もそんな感じです」と言ったものの. え? そんなに安いの? これくらいが相場なんですかね. 不況ですね. 私は特別な事情を除き,基本的には学生は「千円」という方針です. 総額3〜4万円くらいだったら私がもつことにしています. あとはどれだけ酔っ払っているか次第です. 過去最高出費額は,6万円でした. あの時は人数が多かったし,良いもん開けてたし食ってたしで,一人当たり千円出させてからの残り金額がそれ. 別に学生の評価を上げよう,ってつもりは毛頭ありません. 私が学生の頃は先生がそうしてくれていたし,私の先輩方もそうしてくれていたから,自分の番が回ってきただけと思っています. あと,家庭があるかどうかも重要でしょう.私はそんな心配はありません. 高給取りではありませんが,お金は好きなように使える立場です. ただ,こういう「酒の席の費用」については,やっぱりさまざまな特色があるようです. 私は高知県民なんですけど・・・. そして,何度か取り上げたことがありますが,こんなデータがあります. 飲酒費用 [ 2012年第一位 高知県 ] http://todo-ran.com/t/kiji/16678 偏差値がとんでもないことになっています.2位以下をぶっちぎってしまっている. でも,このデータが興味深いのは,「アルコール消費量」との相関が弱いこと. 実際,アルコール消費量を示したランキングでは以下のようになります. アルコール消費量 [ 2013年第一位 鹿児島県 ] http://todo-ran.com/t/kiji/14569 上記のデータにおける「飲酒費用」の定義とは, 「飲酒代及びこれに伴う料理代.飲酒を