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やっぱりこうなった農業のこと

最近,徐々にそのヤバさが知られるようになったニュースがあります.
種子法の廃止です.

どうやら日本人には自殺願望があるようなので,国家と民族,その最大の礎である「農業」を壊滅させようとしています.
その尖兵が現政権であり,安倍晋三です.

こんなネット記事もあります.
【TVで言わない!これはやばい】主要農作物種子法廃止について

農業に関する記事をシリーズで書いていたこともありますが,早いもので,もう4年前になってしまいましたね.
どうせいつか,こんなことになるだろうという諦めはありましたが.

2013年の記事はこちら↓
もうちょっと本気で農業のこと(問題の本質は農業をバカにしていること)
もうちょっと本気で農業のこと(農家が農業をしないわけ)
ほんのちょっと本気で農業のこと(農協:JAは悪の組織なのか?)
やっぱり本気で農業のこと(PL480 通称,残飯処理法)

もっと前の記事はこちら↓

でも,実は今回の件で完全に「日本」は万事休すです.
はっきり言えば終了です.
いやマジで.

今までならなんとかなる可能性が僅かでもありましたが,今回の件で完全にダメになってしまいました.
本当に諦めましょう.

今回話題になっている(まだまだ話題になっていないけど)種子法ですが,■主要農作物種子法(日本国)を見るとこうあります.
この法律は、主要農作物の優良な種子の生産及び普及を促進するため、種子の生産についてほ場審査その他の措置を行うことを目的とする。
というものでして,
この法律で「主要農作物」とは、稲、大麦、はだか麦、小麦及び大豆をいう。
文字通り,日本文化と国体を形成する農作物の種子を管轄するものです.
ではどのような法律なのかと言えば,
この法律で「ほ場審査」とは、都道府県が、種子生産ほ場において栽培中の主要農作物の出穂、穂ぞろい、成熟状況等について審査することをいい、「生産物審査」とは、都道府県が、種子生産ほ場において生産された主要農作物の種子の発芽の良否、不良な種子及び異物の混入状況等について審査することをいう。
というわけで,つまりは都道府県を通じて,日本に出回っている「種子」の良・不良の審査をすることを規定しているんです.

では,この種子法を廃止するとどうなるのかというと,
同法の廃止は国民の基礎的食料である米、麦、大豆の種子を国が守るという政策を放棄するもので、種子の供給不安、外資系企業の参入による種子の支配などの懸念(日本農業新聞2017.3.30
というものです.

なかでも「外資系企業(モンサント社,デュポン社など)の参入による種子の支配」については,それこそ,4年以上前から農業に危機感を持っていた人々の界隈では「このままだと,あのバカならやりかねない」と言われていた最悪のシナリオです.
で,最悪になったんです.

では今後どうなるのかというと,最も可能性の高い流れは,「アメリカ・モンサント社製種子および,パッケージ商品である除草剤『ラウンドアップ』」が導入されるというもの.

モンサントの種子とは,いわゆる「遺伝子組換え作物」で,高い生産性を持っています.
しかし,この種子は1回限りしか生産できないようデザインされており,普通の種子のように生産物から再利用することができません.つまり,次の年にもモンサント社から種子を購入しなければならないのです.

さらに,その生産のためにはパッケージ商品である除草剤『ラウンドアップ』を使用せねばならず,しかも,一度でもモンサント種子を利用したら最後,その土壌ではモンサント種子しか耕作できなくなってしまうという「悪魔の種」として有名なのです.
まるで覚醒剤や麻薬みたいですね.

もっと厄介なのが,モンサント製の作物の花粉が飛び回ることで周囲の土壌に影響を及ぼし,その上,除草剤『ラウンドアップ』はモンサント製の作物は枯らしませんが,それ以外の植物はきれいサッパリ「除草」してしまうという代物.
つまり,日本のような農地では「一部だけでモンサント種子を使う」ということができないんです.一部の農家が使い始めたら,徐々に全国で使わなければならなくなるという未来が待っています.
より簡単に言ってしまえば,今後,日本で現在食べられている農作物が作れなくなるんです.

恐ろしいまでの利益回収能力を持ったパッケージ商品で,それゆえ,モンサントから種子が購入できなくなった農家の自殺が世界中で発生しています.
参考サイト:巷で話題のモンサント社についてまとめてみた

ようするに,今回の「種子法廃止」によって発生するのは,日本が持っている農作物の種子をアメリカ製の種子に入れ替えて,しかも日本の国土を未来永劫1つの「製品」しか作れない土地にしようというものです.

そもそも,現在の種子法で問題が発生しているわけではありません.
それゆえ,今回の種子法廃止は「モンサントを入れるために改正したとしか考えられない」と評されているくらいです.

例えば,自分のキン◯マを取り替えようとする男っていませんよね.
種子法を廃止することとは,「どのようなキン◯マにするかは自由するべきだ」「より優れたキン◯マをぶら下げるほうが将来のため」だととかなんとか言って,「事実上のキン◯マであれば誰のものでもOKということにしよう」などと言っているようなもです.
他人の「種」の源を自分のものと付け替えるようなことをするのは,人間として,男としてイカれています.国家も一緒.
それをやったのが安倍晋三です.
棒さえあれば玉はどうでもいい,と言っているに等しい.
実際,諸々の政策を見れば,そんな国家を目指しているとしか思えません.

どういう精神状態だったら,「よしっ,種子法を廃止しよう」などと言い出せるのか?
仮に,官僚や有識者に「騙された」んだとして,どんな騙され方をしたら「じゃあ,廃止」と言い出せるのか?
本気で頭の中を心配してあげたほうがいいかもしれません.
マジで御病気なのかもしれませんよ.

もしかすると,アメリカからのもの凄い圧力があるのかもしれません.
でも,種子法を廃止するくらいなら死ぬ気で阻止すべきです.
例えば,談話中にトランプと刺し違えるとか.それくらいの話です.

とは言え,最近知ったのですが,この首相,「日本のために死ぬ」ことは考えていないんだそうです.
安倍首相が「国のために死ねるか」の質問に「△」と答えた事が判明! それで国民には命を捨てさせるのか(リテラ)
なるほど,この政権がここまで売国政策をする理由が分かりました.
安全保障にかこつけて,自衛隊も「駒」のように扱ってきたし.

やっぱり,徹頭徹尾,保身なのですね.


代わりはいなくていいから,替わってくれ

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