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細かすぎて伝わらない大学HPオモシロ「最近のニュース」選手権

今日は,かなり需要の小さいニッチな記事です. 大学ホームページの「最近のニュース」において,なさそうで実際のところ類似したものが多々見受けられる「ちょっとイタい」ものをリスト化してみました. 今後はこういった「最新のニュース」をアップする大学が増える可能性もありますので,そういう見方をしてもらっても良いかもしれません. なお,大学ホームページ全体のことであれば, ■ こんなホームページの大学は危ない をご覧ください. ちなみに,今回は「危ない大学」を炙り出すためのものではありません. 単に「シュール」であることを楽しもうというものです. 我々としては,大学HPのこういう「最近のニュース」を見るたびに,何とも言えない面白さが込み上げてくるのであります. この面白さが全くわからない人もいるでしょう.いえ,圧倒的多数の方々が「へ?だから何?何が面白いの?」ってなるものです. でも,これらを見るたび笑いを堪え切れない人もまたいることは事実であります. それって大学HPで出すことなの? 誰に需要があるの? どうせ「『最近のニュース』の更新頻度を上げろ」って言われたから,無理やりネタを放り込んでみたんじゃないの? 自己アピールのためとは言え,いくらなんでもやっつけ過ぎだろそれ. というシュールさを醸しています. つまり広い意味において, 「どのような意図があってその記事を書いたのか」を推測したり追体験するところにその面白さがあるのです. 以下に示しました,大学HPにおける「最近のニュース」のタイトルで笑えた人は,きっと一緒に良いお酒が飲めると思います. 逆に,「何がどう面白いのか全く分からない」という人は,頭の中がまだ「民間感覚」だったり「Facebook的」なのだと思います(批判してるわけじゃないですよ!). では, 『細かすぎて伝わらない大学HPオモシロ「最近のニュース」選手権』 1)学内のトイレがすべてウォシュレットになりました ※写真付きだとなお面白い 2)耐震化工事業者に関する入札情報を更新しました 3)特大バスが納入されました ※内装の写真があればなお面白い 4)バスを本学のカラーに塗り替えました ※撮影角度が異なる写真が2枚以上だとなお面白い 5)公用車にプリウ

昨今の大学用語辞典

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最近, 適菜収 著『日本をダメにしたB層用語辞典』 というのを読んでみました. 何から何まで首肯できるということではありませんが,なかなか面白いものでしたよ. この本を読んだだけでは,適菜氏が言いたいことは伝わりにくいかもしれません.その他の著書も合わせて読んでみることをオススメします. 文章をそのまま受け取ると,「茶化してフザケてる」と思われてしまうかもしれないので. そんなわけで,私もこれをマネて「昨今の大学用語」に関する辞典を作ってみました. 全部書ききれた感は無いので,また続編を出すかもしれないです. 以下の記事だけ読んでも私が言いたいことは伝わりにくいかもしれません.最下段に示した記事も合わせて読むことをオススメします. ※謝辞 この辞書を作成するにあたって,何名かの大学教員の協力を得ました.記して感謝の意を表します.     『昨今の大学用語辞典』 【ICT】 (1)授業の質を上げることができるツールだと勘違いされているもの.(2)糖質制限ダイエットや風船ダイエット等に取り組む人と類似した議論が展開されているもの. 【アクティブラーニング】 (1)学生の思慮または自己言及の機会を奪うための手段.(2)何かが積極的になったように見える消極的な学習. 【危ない大学】 学生を「顧客」,教職員を「社員」と見做す大学.経営難の大学とは同義ではないことに注意. 【アメリカからの圧力】 言い訳.その実,できればいっそアメリカ化したいという屈折した願望があったりする. 【一流大学】 何がどう一流なのか示されることはないが,なんとなく偏差値と入試倍率で片付けられる概念. 【一本釣り】 公募にかけずにコネと人脈を通じて採用すること.大学側としては最も安全で能率的な教員採用方法であるが,大局が見れない者からは妬みを買う. 【イノベーション】 (1)後になってみたらプラマイゼロ,たんなるバカ騒ぎ・から騒ぎだったという評価がつくだろう事について,現在進行時においてその事を高評価する言葉.(2)「フランス革命」と同様,いつからか無条件に「良いことだ」と勘違いされた言葉.(3)どこかで誰かが言ってたから,つられてとりあえず言ってみた言葉.意味もわからず多用される. 【英語教育】 (1)各大学・各教員

危ない大学に奉職してしまったとき「授業評価アンケート対策」

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ついにこれを取り上げる日が来ました. 学生からの授業評価アンケートに悩んでいる人は参考にしてみてください. 特に危ない大学にお勤めの方々におきましては,お客様である学生からの評判が良くないとペナルティが設けられている場合もありますよね. 繰り返しアンケート結果が芳しくなかったりすると,つまりイエローカードが累積すると,「研修」とか管理職からの「叱責」を受けることになります. それが任期付教員であれば,契約更新をしてくれない大学もあるでしょう. 「えっ.それって大学の授業の質を高めることにつながるからいいじゃん」 という人もいましょうが,残念ながらそうはなりません. 詳しくは■ 反・大学改革論2(学生からの評価アンケート) を読んでもらえればと思いますが,今回はタイトルの通り, 授業評価アンケートが教員の評価につながる危ない大学に奉職している先生方 に向けた記事です. どうしていいか分からず,困り果てて思わずググってこの記事を見つけた人もいるのでしょうか. ※本記事は,要領のいい先生にとっては「そんなの誰でも知ってるよ!」という内容ですが,まぁ,要領が悪くて困り果てている先生向けということで.     以下を読んでいただく前に私から一言. まず, 「魅力ある満足度の高い授業」という授業を目指すことは教員として当然のこと です.私も頑張ってこれを目指しています. ところが,この「魅力ある満足度の高い授業」というのは,そうした授業を展開する上での哲学・思想がズレていると,「今そこで受講している学生」が,「今そこで満足する授業」になってしまいやすいのです. (ま,以下ではその方略を紹介するわけですが・・・) 今そのときは「つまらないなぁ」とか「納得できない」と思っていても,時間が経つことで「あっ,そうか.あれってこういうことか」となることは多いものです. さらには,その時には内容を受け入れることすら出来きず,聞き入れることなく完全に内容を忘れてしまう授業だってあるでしょう. でもそれは,学生の側にその授業から発せられる内容を受け取るための準備(レディネス)が不十分であったという場合も多いと思います.私自身,今思えばそうだったと自覚できるものもたくさんあります. でも,そうした授業が「本当にダメな授業」と一緒くたにされて「魅

井戸端スポーツ会議 part6「スポーツとニーチェとドラゴンボール」

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哲学で考える:スポーツ,ニーチェ,ドラゴンボール 過去記事でもちょっとだけ触れていたことを少し詳しく云々してみたいと思います. ■ 人間はスポーツする存在である 過去記事の内容がなければチンプンカンプンの記事になりますので,端折って説明しておきます. ヨハン・ホイジンガが「ホモ・ルーデンス」で述べた, 「人間は遊ぶことで文化を発展させてきた.文化が発展していく原動力は「遊び」である」 という議論について,「スポーツ」の要素を抽出して話をしてみると, 「人間はスポーツすることでも文化を発展させてきた.そして近年はこの「文化のスポーツ化」が,良くも悪くも「文化を遊ぶ」こと以上に強まっている」 という議論ができるのではないか. で,この「文化のスポーツ化」の喫緊の例としてグローバリゼーションがあり, そもそもスポーツという活動の本質に「グローバリズム」がある という話が, ■ 井戸端スポーツ会議 part 5「グローバリズムはスポーツ」 です.こちらもどうぞ. ここで気になるであろう 「遊びとスポーツの違い」 ですが,実は専門家の方々の中でも猛烈に難しいテーマでして. ではこのブログ,つまり私はどのように捉えているかというと,両者を厳密に区別しているわけでも区別できるものでもなく, 「スポーツ」は「遊び」という営みを構成する仕組みの一つ と考えています. 過去記事においても,スポーツとは 「 なにかしらのルールを作って,そのルールのなかでスコア(順位・得点)を獲得する」 活動であると書きました. これはつまり, スポーツとは遊びの中でもこうした「なにかしらのルールを作って,そのルールのなかでスコア(順位・得点)を獲得する」という要素を抽出した活動 だと捉えられるわけです. 故にスポーツは, 「遊びでやってんじゃないんだよ!」 言いつつ,冷静にそれを眺めてみたら極めて「遊び」にしか見えないという矛盾を抱えた営みになっています. 長い前置きでしたが,ここから記事タイトルの話に入ります. スポーツはニーチェの「超人思想」がシンプルに現れたもの 「遊びでやってんじゃないんだよ!」 と言いつつ遊びにしか見えない

エクセルだけで統計処理する卒論・ゼミ論用アンケート調査のオススメ方法 part3

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エクセルだけで統計処理する卒論・ゼミ論用アンケート調査する際の留意点を解説します エクセルだけで簡単な統計処理をすることを前提とした,卒論執筆などに需要の有りそうなアンケート調査[作業]を紹介する第3段です. 過去記事は, ■ エクセルだけで統計処理する卒論・ゼミ論用アンケート調査のオススメ方法 part1 ■ エクセルだけで統計処理する卒論・ゼミ論用アンケート調査のオススメ方法 part2 です. 実際の統計処理作業については, ■ エクセルExcelでΧ二乗検定を ■ エクセルExcelでΧ二乗検定を part2 ■ エクセルExcelでΧ二乗検定を part3 をご覧ください. 今回は,アンケート調査をする上での細かい注意事項をあげていきます. もうこの記事のタイトルとは関係ない内容かもしれませんけど. 7)回答方法の説明は手を抜かない 前々回の記事に,こういうアンケートの質問例を出しました. 回答者としては, 「この中から好きな食べ物に◯をつけてもらいたいんだろうな」 というところですが,このままでは不十分です. 回答方法についても細かく記述しておかなければ,ちゃんとした回答をしてもらえません. その場にあなたがいて,そうした質問対応ができるものであればいいのですけど,それが出来ない場合もたくさんあるでしょう. それに,もし回答中にあなたがいたとしても,回答者としては, 「いちいちこっちから質問するのが面倒くさい」 ということで勝手に判断して記入する人だってたくさんいます. 予め丁寧に説明したり回答しやすくしておいたほうが,結果的にあなたが楽できるんです. 上記の例であれば,一つだけに◯をつけて欲しいのであれば,以下のように,きちんとそう書きます. 複数回答してほしいのであれば,それもそう書きます. 回答者も全員が几帳面な人たちではありません.ややもすると, そんな感じで記入する奴がいます. 「一体どこに向けて◯をつけてんだよ.1,3番なのか? 2,4番なのか?」 ということで,がっかりさせられることもあったりで. なので,そういう事態にならないように,紙面が許されるのであれば,例