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大学別の学生の特徴

ここで勤める大学は3つ目.
そうしたこともあり,現時点で感じる大学別の学生の特徴に言及しておきましょう.

所属する学部は,その分野では日本トップ3に入るとこです(何をもってか?は曖昧ですが).
大学全体としても,けっこうな知名度をもちます.

そんな大学の学生と,今までの大学の学生とを,無理矢理ですが比較してみます.
※比較する他の2つというのは,体育・スポーツ専門大学と小規模実学系大学です.
いずれも偏差値45〜50くらい.
今勤めてる大学は60前後.参考までに.

面と向かってやfacebookでは語れないことだけに,匿名ブログならオブラートに包まず言えるかなと.
なんだかんだで,多くの人が気になることでしょう?


まず,「性格」ですが,これは違わないです.
当たり前です.そりゃそうです.
特に違いはありません.

むしろ,今勤めてる大学の学生は「変わった子」「ケバい女子」は多いように思います.
が,それは学生の絶対数によるものかと.
どんな大学にも一定数はいるもんです.
というか,ちょっと変な奴くらいが,伸び代が大きいように思いますけどね.


一方,差を認めるのが「語彙力」.
ここが大きいかなぁ...,と思います.

特に前任校では,かなり注意して簡単な言葉でしゃべらないと,「難しい言葉を使うウザい先生」みたく思われる節がありましたので.
そんな心配をせずしゃべれるのが今の大学かなぁ,と.
ただ,実際これはかなり重要なことでして,前々任校のスポーツ系大学は「知らねぇおまえが悪い」ということで一蹴する文化があるので,学生はなんだかんだで伸びるんですけど.
それが「配慮」されてしまう実学系大学の前任校は,学生にとって本当に幸せなことなんだろうか?


で,もっと重要なのは「積極性」.
今勤めてる大学の学生は,学問や情報収集に積極的な者が多いです.
自分の「興味」をしっかり定めていて,その分野の教員にガッついていきまます.
授業初日から,私の研究室にも早速「◯◯の勉強会を開いてほしい」との要望があったり,「どんな本を読めばいいのか?」という質問をしに訪れます.

グループ学習とかボランティアも,「やれ」って言わなくても勝手にやるし.
で,そういう学生が幾人かいると,その他の学生にも飛び火していくんですよ.好循環です.

前々任校であるスポーツ系大学でも,こういう学生は少ないながらもいました.
マニアック,筋肉(関節)オタク,熱血漢,ノリがわからない奴,そういう学生たちです.

なもんだから,てっきりこれが大学生としては普通だと思っていましたが,残念ながら前任校では全くなかったんでね.そこは前任校の学生さんには見習ってほしいとこです.

自分の専門性を高めようという意識の違いなのかなぁ.
それもあるでしょうけど,やっぱ雰囲気とか空気っていう部分は大きいのかなと.
つまり「気」ですよ.あなどれません.
でも取り上げたことと類似しますが,結局,どの大学に入学したか?よりも,学生の学ぶ姿勢が重要な因子であることを確信しました.

まぁ当然,今勤めてる大学であっても,学問に積極的じゃない学生は波のない並の生活を送るわけでして.
前任校や前々任校の学生と,何ら変わることのない人物として卒業します.

それが悪いとか,能力がどうのと言ってるのではなくて.
う〜ん...,つまり,「もったいない」のかな,と.

それでですね,今勤めてる大学の学長が,昨年私が記事で咆えていたことを,知的に,かつ,スマートに入学式・式辞で仰っていました.
以下に,その言葉を割愛・引用させてもらいます.
しばしば大学で学ぶ知識は実社会では役にたたない、という言い方がされることがあります。
皆さんも大学を出て外の社会で働くようになったときに、大学で学んだ知識が役に立たないと思うことがあるのではないかと思います。
しかし、皆さんが大学で真剣に学び、考えたのであれば、その知識が役に立たないということが、後悔と結びつくことは決して無いでしょう。
そのとき皆さんは、大学で身に付けたものが、個々の知識を超えて、ものの見方、考え方であったことを実感するに違いありません。
この言葉を聞いた時,身震いし,いまにも涙が出そうでした.

こういう物言い,前任校ではできないよなぁ.