投稿

10月, 2012の投稿を表示しています

注目の投稿

ウィルコクソンの符号付順位和検定(エクセルでp値を出す)

イメージ
前回はマン・ホイットニーのU検定でしたので,今度は対応のある2群間の検定ということで,ウィルコクソン(Wilcoxon)の符号付き順位和検定をやります. ウィルコクソンの符号付き順位和検定ですが,私にとっては思い入れのある検定方法でして. 卒業論文の統計処理に採用した,私の論文初の検定方法です. パラメトリック検定では有意性が認められないから 「どーしよー・・・」 と悩んでおり,指導教員の言われるがままにノンパラメトリック検定に鞍替えすることに. マッキントッシュのスタットビュー(Stat view)を「あーでもない,こーでもない」とメチャクチャに操作して,肩がコリながらやった覚えがあります. t検定などは平均値の差を検定するものですが,このウィルコクソンの符号付き順位和検定は「中央値」に差があるかを検定するもの,ということを聞きました. 当時は「何言ってんのか意味不明・・・」だったのですが,こうして手計算(エクセルだけど)したら意味もわかるというものです. 以下の記事を読んでも不安がある場合や,元の作業ファイルで確認したい場合は, このリンク先→「 統計記事のエクセルのファイル 」から, 「ウィルコクソンの符号付順位和検定」 のエクセルファイルをダウンロードしてご確認ください. では早速, 使うデータは以下のようなものです. 対応のあるt検定も同様ですが,並べる順番に気をつけてください. 対応のある検定データの検定ですから,各行で隣合うデータは「対応がある」状態にしておきます. まず,このデータの差を算出します. 大したことではありません.引き算をするだけです. 次に,それぞれの「差」を絶対値にします. 「ABS」関数を使えば一気にできます. この絶対値にした数列のところで,マン・ホイットニーのU検定の時のように,順位をつけます. 「RANK」関数を使うとよいでしょう. 昇順にして順位付けです. ノンパラメトリック検定で注意しないといけないのは,同順位値が出た時ですね. この場合,「4」が2ヶ所でみられます. よって,4位と5位にあたる部分ですから,この2ヶ所の「4」を「4.5」にしておきます. (こればっかりは手作業) ウィルコクソンの

マン・ホイットニーのU検定(エクセルでp値を出す)

イメージ
ノンパラメトリック検定のマン・ホイットニーU検定はエクセルで簡単にp値を出せる 以前,3群以上のデータ間の差をノンパラメトリック検定し,それを多重比較する方法を紹介しました. ■ ノンパラメトリック検定で多重比較したいとき その記事で私は,面倒くさがりなので マン・ホイットニー(Mann-Whitney)のU検定 による多重比較をSPSSのデータを元に紹介しています. ですが,SPSSを持っていないとかエクセル統計もインストールしていないという人. あと,単純にエクセルでマン・ホイットニーのU検定のp値を出したい. というマニアックな人がいるかと思いましたので,ここにそれを紹介しようと思います. ※後日, マン・ホイットニーのU検定で多重比較 するためにも ■ クラスカル・ウォリスの検定をエクセルでやる を記事にしました. これで,「スチューデント化された範囲の表」とかを使わずとも,エクセルだけの機能を使ってノンパラメトリック検定の多重比較ができるようになります. 以下の記事を読んでも不安がある場合や,元の作業ファイルで確認したい場合は, このリンク先→「 統計記事のエクセルのファイル 」から, 「マン・ホイットニーのU検定」 のエクセルファイルをダウンロードしてご確認ください. マン・ホイットニーのU検定 ウィルコクソンの順位和検定 とも呼ばれる方法と同様のものです. 使うデータは以下のようなものです. N数はA群:6,B群:5となっています. そしてこれから「ノンパラメトリック検定」ですから,順位付けをしなければならないので,いつもと違い,群を縦に並べています. では,順位付けです. =RANK(B2,$B$2:$B$12,1) という関数を使い,オートフィルでランク付けです. 上記のようになりました. ちなみに,同順位値(タイ値)がある場合はどうすればいいかというと,以前, ■ Steel-Dwass法をExcelで計算する方法について,もう少し詳細に で紹介したように処理してください. そして,この順位値を群ごとに合計します. ではいよいよ,マン・ホイットニーのU検定らしい作業に入っていきます. 統計量「U」を

そう言えば、ファンタジスタの会

イメージ
そういえば,少し前にファンタジスタの会を執り行いましたのでご報告しておきます. 日教組と闘う例の高校体育教師と,母校に舞い戻ってきたバカボンのパパに似た素敵な女性を招いての,楽しい夜でした. 私としては,久しぶりに同じ研究室(学部時代の栄養学)の後輩に会えたのが “まともな” 収穫で,ファンタジスタの2人とは案の定,会話が無駄にはずんで疲れました. お二人と話をしていると,私も頑張らないといけないな,と励まされる想いがします. 当日,東京からやってきた高校教師は,その日に東京に帰って行きました. がんばりますね. 本当に,ただ,関西に来て話したかったんだそうです. それだけじゃ普通のブログなので,オススメの書籍を一つ紹介します. 多木浩二 著『スポーツを考える-身体・資本・ナショナリズム-』 硬派にスポーツを考えるための本. スポーツを専門にする人は一読の価値ありです. (一読では理解できないかも) 古本屋に結構出回っているようで(私がよく行く何店かのお店では),あまり労せず手に入れられます. 著者はスポーツの専門家ではないそうですが,それだけに客観的にスポーツという活動の本質をえぐり出してくれています.

iPhoneはじめました

イメージ
誕生日プレゼントとして,SIMフリーのiPhoneをいただきました(ちなみに私のキャリアはdocomoです). ごきげんな状態. タッチディスプレイの感度,キビキビした動作はさすがです. さっきまで使っていたスマートフォンよりも,慣れていないはずのiPhoneの方が使い勝手が良い. ムカつくけど,これは仕方がない. 心配していた電話通話も確認できました. docomoのスマートフォン・ユーザーの感想としましては,今のところ圧倒的にiPhoneが便利です. 精神衛生上も,こればかりは認めざるをえないですね. ちなみに,さっきまで使っていたSIMカードを抜いたスマートフォンですが,Wi-Fi環境であれば普通に通信端末として利用可能なようで(通話はできないけど),しばらくは捨てずに置いとこうと思います(Wi-Fiが入ってる職場とかでは,なにげに便利). そのうちiPhoneに不具合が出るかもしれないし. とりあえずiPhone生活を楽しんでいきます.