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増加と失望*冷え込んだ空気


いやいや,突然 寒くなりましたね.
いつも自転車通勤なのですが,寒さで耳が痛くなってしまいました.

寒いと言えば,この寒さを人一倍感じているであろう髪が薄い大学准教授がおりまして.
んで,その彼には増毛疑惑があるんですね.

私も教育職の端くれ.人のちょっとした変化を見逃さないように心がけています.
学生の表情や体格の変化に気を配ることは重要ですから.
学生の命を預かる体育系において,その重要度は増します.

そんな私が見る限り,彼の毛は増加しています.絶対です.以前はもっと薄かったんです.信じてください.
そして今日,その教員とトレーニング・ルームでお会いしたのですけど...,

貼っています.
彼は貼付(てんぷ)しています髪を.

間違いない.

運動中のムレた頭皮に,あきらかな “シール感” .
しおれることなくふんわりと主張してくる毛根.
さながら,“情けないようでたくましくもある” 生え際.

トレーニングルームからの帰路.急な冷え込みをみせた霜月の風は,彼の毛根(いや,むしろズラ)を駆け抜けています.


そう言えば,学生から誕生日プレゼントをもらったというのを以前書きましたが,そのプレゼントの中には,香川潤 編『官能メール投稿〜過激な性の体験〜』 という文庫本もありました.
学生からは,
「ぜひ読んでレヴューを書いてくれ」
とのことでしたので,さっそく読んでみました.

で,感想ですが,「まえがき」 を読んでいる段階で気づいてはいたのですけど,
まぁ,その,なんだ.

くだらない.

まったくもって,くだらない本です.

これ,どういうカテゴリに分類される本なのかわかりませんが,ちょっとしたエロ本なのでしょう.
この作品にどういう狙いがあるのか不明なため,どいうふうに楽しめばいいかわからない本.小説でもなきゃドキュメントでもHow to本でもないので,

何がダメって,とにかく “官能的になるように無理して書いた感” がありまして,ズラを貼付けた頭のように不自然な気持ち悪さがただよいます.
なんの感動も生まない,今どき珍しい本に出会えたと,逆に感動しています.
ここまで失望した本を手に取るのは5年ぶりです.

途中,鉛筆画の挿絵もあるのですが,その出来もイマイチ.
もう少し書き込んでくれればきれいになるのですが,中途半端さがぬぐえません.

全部 読むのはあきらめました.
読んでいてまさしく 「不毛」 だったので.