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From Kochi


いま,実家に帰って来ております.

とにかく故郷・高知への旅路がシンドイ,シンドイ...
住んでるところの在来線とか新幹線は快適なんですけど,実家までの特急列車(岡山~故郷)が乗り心地最悪.

R.A.ハインライン 著『月は無慈悲な夜の女王』 を読みながら乗っていたんですけど不覚にも車酔いしそうでした.
今でもコメカミあたりがズッーン・・・とうずきます.眼のまわりも重ったるいですね.

小説の感想はというと,気分悪い思いをしながら読んだので良い印象をあまり持っていないんですが,出版された1966年当時としては斬新なアイデアが盛りだくさんな作品です.
兵器を持たない月都市の住人が独立宣言をするのですが,どうやって地球と戦うのか?というのがキーになります.

これについて作中では,月からの貨物運搬発射装置(マスドライバー)を使って攻撃するという方法をとります.つまり,ミサイルとか爆弾とかが無い代わりに,高質量の物体(岩とか鉄屑とか)をポンポン地球に落下させてしまえ,という戦法.
宇宙に住む一住人が独立宣言・宣戦布告すること,そして月からの高質量物による地球攻撃といったアイデアは,その後 『機動戦士ガンダム』 に用いられます.

宇宙を舞台としたSF戦争作品の多くが利用するギミックがふんだんに出てくる先駆的な作品なのです.


こんなにも読書がしんどかったのは久しぶりです.
実家に帰ってきましたが,気分は良くありません.疲れに来た様なものですが,やっぱり日本人たるものお盆には一応帰っとかないといけないという義務感があります.

年を追う毎に実家に帰ることが “作業” のように感じられてなりません.
「盆と正月くらいは」 といった感じで,帰らないと罪悪感もありますし.やっぱり実家に顔を出しておくのは家族としてのカタチを整える上で重要なことなのかもしれません.


帰った私を出迎えたのは,年々少なくなる民家の灯と,強くなる星々の輝き.
街で生まれ育って田舎に行ったことがない人には想像もつかないかもしれませんが,天の川って本当に川のようなんですよ.
(上の写真は実家で撮った夜空です)
英語ではMilky wayと言いますが,その表現も外れていません.
日本でもこんなところまで来ると素晴らしい星空を見ることが出来ます.

ジジイになったらココで暮らそうかとは考えていますが,それはまだ先の話.
この星空がいつまでも続くようにと願いながら,それまでは憂鬱な帰省を続けたいと思います.

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