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生物の定義 その2


昨日は「生命と非生命」をテーマにした勉強会をさせてもらいました.
で,今日,以前から読み進めている本の続きを読んだら,昨日のテーマと瓜二つの内容が載っており,もうちょっと早めに読んでいればもっと質の高いこと話せたかもしれないのにと後悔しました.

池谷裕二 著『単純な脳、複雑な「私」』
最近は運動と脳について関連の研究に手を出しているんで,それもあって脳生理学について情報収集しています.
池谷氏の著書は以前にも 『進化しすぎた脳』 を紹介しましたが,どちらもこちらの好奇心をくすぐる面白い本です.

氏は生命と非生命の違いについて興味深い考察をしています.そもそも 「これが生命」 と定義しなくてよいのではないか,と.
それが生命体だと「理解」したとき,それは生命体なのだということです.

人間が理解できる範囲で解釈することが「科学」でもあるわけですから,この定義が生命と非生命の限界なのかもしれません.