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どう見てもマフィアの幹部


「オレグ君、この合意文書に署名をしたかね?君のサインが見あたらないのだが。 今すぐここに来てサインしなさい」

ウラジーミル・プーチン首相は,ペンをテーブルに放り出すと,自分の元へ来るよう手招きした.
約300億ドル (約3兆円) の資産を持ち,前年までロシアで最も裕福な人物として知られた ロシア・アルミニウムのオレグ・デリパスカ社長は,席から立ち上がり, 首相に冷徹ににらみつけられる中,頭を垂れたまま,給与の不払いが続く工場の操業再開を約束する合意文書に署名した.

合意文書に署名をしたデリパスカ氏に,プーチン首相はうなずく以外の返答をしなかった.
そして,デリバスカ氏が首相のボールペンを持ったまま席に戻ろうとすると,
「ペンを返せ」
としかりつけた.

この日,プーチン首相はロシア北部の工業都市ピカリョボを訪れていた.
ピカリョボでは,デリパスカ氏がベーゼル・セメントを含む3つの工場が経済危機のなか操業停止に追い込まれ,社会不安が巻き起こっていた.
プーチン首相は事態解決のため,人口2万2000人の町に乗り込んだ.

プーチン首相は,工場を見て一言
「ごみ捨て場のようだ」
とコメントし,空気を凍り付かせた。

その後,デリパスカ氏や地元指導者,労働組合代表らが,小さな会議室に連れていかれた.
その様子は,まるで一番恐れられている教師にしかられる,間違いを犯した生徒のようだった.
(“恐れられているボスにしかられる,間違いを犯したマフィアのようだった” の間違いではないでしょうか?)

「わたしがここに到着する直前になって,君ら全員がゴキブリのように集まってきた理由は何だ?
判断を下せる者が,ここにいなかったのはなぜだ?
仲間うちで合意できないのであれば,君たち抜きで決めるだけだ 」

マイクを切る直前、最後に
「ありがとう.みなさまの成功を祈ります」
とぶっきらぼうに述べて、プーチン首相は立ち上がった.
国営テレビで放映されたこの映像は,プーチン氏が労働者らをねぎらうために工場から出てくる場面で、労働者らが
「ありがとうございます」
と涙する場面で終わった.
AFP BB Nwes 2009/6/8 発信地:モスクワ/ロシア


久しぶりのニュースネタです.
これはマフィアかヤクザのやりとりではありません.
とある国の政治・経済対策の一コマ.

それにしてもこの首相,
あの恐怖の元大統領ですし,元KGBですし,
チェチェンのことなど知っていると,とてもサインを拒否することなどできません.
実際,今のロシア大統領は,名前すらすぐ出てこないほど影薄いし,
プーチンの傀儡であることは間違いない.
事実上の最高権力者は彼です.

レジスタンスを徹底的に粛清し,人質 使って立てこもっても
人質もろとも全滅させて 「救出成功」 とか
どんな救出だよ~,と.

最近はエネルギー資源の優位性を盾に横暴な政治が目立ちます.
プーチンを批判していた人々がことごとく謎の死を遂げているのも気になるところ.

サインを拒否しようものなら,安易に車にも乗れやしない.
不可解な交通事故に巻き込まれるか,
それ以前にキーを回したとたんに炎に包まれ,爆音と閃光とともに天に召されるのがオチです.

こんな首相にキレられたら,とりあえず一回死んでから
そのあと今後のことを考えなきゃなりませんね.

でも,日本の政治家にもこれぐらいの “恐ろしさ” がほしいものです.
逆にうらやましい.

官僚にいいように使われて,役人の顔色を伺いながら政策をたてるような政治家には,プーチンのツメの垢でも煎じて飲ませたいですね.

・・・とまぁ,これぐらいプーチンのことはヨイショしとかないとヤバイことになっては困るので.

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