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壮絶メニュー


私が勤めているところの食堂は,出てくる物が食えた物ではないことで有名です.

今日は中でもとびきりマズいメニューが久しぶりに復活していました.
私は大学1年の頃に食べて以来の壮絶メニュー.
でも,ヤバイと分かっているのに怖いもの見たさに思わず買ってしまう.

それはさしずめ野村佐知代 写真集を買う読者の気持ちに似ているのかもしれません.


悠久の時を越え,再び口にした 「マーボー丼」.
そのマズさは天を貫き,地を砕きます.

ヒドイなんてもんじゃないです,悲惨です.
実際,身体に震えがきました.

その味はと言うと,
コク,キレともに無いくせに辛味だけは一丁前に主張してきて,しつこさと粉っぽさが残ります.

それをソムリエ風に言うと,
爽やかな日差しに包まれるシチリアの海辺を散策している途中,見知らぬ中国人一団に売りつけられた精力薬に似た風味と,そのあと運ばれた病院先で喉に突っ込まれた鉄のヘラのような舌触り.
といったところ.


これ以外にも,この食堂の “自称” 人気メニューとして位置づけられているのが,
「鳥の唐揚げ」
全くおいしくないのに人気メニュー.
この食堂のメニューには 「唐揚げ」 しかないのがその人気の秘密.

唐揚げカレー,唐揚げ丼,唐揚げ弁当に唐揚げセットと,唐揚げが主力,というか唯一のメニュー.
これ以外にも,唐揚げのとんかつソース和え,ケチャップ和え,鳥丼だと思ったら唐揚げのとんかつソース和え丼,それにマヨネーズをかけて鳥マヨ丼.ついでに親子丼ならぬ唐揚げ玉子丼.親と子が衣と油によって隔たれています.
あんかけ唐揚げとか唐揚げうどんとか,名称と作り方が想像できない創作メニューも多々あり,最近は焼肉風オニギリとか言って唐揚げを刻んでオニギリに入れてるやつまで(焼肉とは一切関係ない).
これには笑いをこらえられませんでした.

もはやあの食堂としては,唐揚げのバリエーション・メニューを作っているのか,メニューを唐揚げでつくっているのか分からなくなってきています.



さて,明日からいよいよ新年度.
代わり映えしない日々を期待しています.
といっても,そろそろ代わり映えしないとマズい年でもあるので,こっちの都合ですが秋口までには何かがないといけません.

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